コラム

地方における大学の役割

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地方において若年層人口の減少が続く中、大学を地域活性化などに役立てようとする自治体が多く現れている。具体的にどのようなやり方で地域と連携しているのか、そしてその地域活性化に必要な要素とは何なのかをこのコラムでは考えていく。

地域と深く結びつく「大学コンソーシアム」とは

大学が地域と結びつき、地域組織となった大学コンソーシアムが全国各地で出現している。大学コンソーシアムは、地域と連携することによって可能となる新たな学びの場の提供や、その地域への教育成果の還元を目指しており、2004年には全国大学コンソーシアム協議会が創設されるまでに至った。その大学コンソーシアムは実際にどのような成果を上げているのかを次に述べていきたいと思う。

大学コンソーシアムの成功例

全国でも特に大学コンソーシアムの成功例として際立っているのは大学コンソーシアム京都ではないだろうか。大学コンソーシアム京都では、15キロメートル四方に37もの高等教育機関が集結しているという強みを生かし、実行委員学生200人、踊り手学生1000人を超える京都学生祭典を開催したり、日本最大規模の国際学生映画祭である京都国際学生映画祭を開催するなどして、地域活性化や学生の発信力を利用した京都の魅力発信につなげている。また、これらを学生の社会人基礎力を身に着ける場とするため、祭りの実行委員たちは振り返りを重視した事業運営サイクルの確立を、また新たな実行委員に対しては研修の工夫も怠らず、リーダーシップ力やコミュニケーション能力を伸ばしてきたという。

大学と地域の連携促進のために

全国で大学コンソーシアムが多く設立されているとはいえ、まだ学生を地域が生かしきれていないのも現状だ。地域が大学と連携することでどのような便益があるのかを理解していなかったり、大学側の希望と地域の希望がうまく合致しないことが原因の1つに上げられるかもしれない。しかし、大学や地域が気づいていないだけで実は連携することで大きな研究成果を上げられる分野があるのではないか、より地域に還元されるような活動を行うことができるのではないかと感じる。企業と大学の商品の共同開発やインターン、水産学部と養殖業者による養殖技術の改善など、地域と連携することでなしえた事業は全国に数多く存在する。是非地域や大学にはそういった機会を見つけ、無駄にせずに、地方創生、そして更なる地域の活性化に役立てていただきたい。

 

参考

公益財団法人大学コンソーシアム京都(http://www.consortium.or.jp/)

大学連携と地域活性化(jihou359_06.pdf)

地域と大学との連携による地域活性化の現状に関する全国調査(http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/souhatu/h18seika/11chiiki/11_kokudo_07honpen3.pdf)

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