コラム

【インタビュー記事】子供たちのためだけの自治地区を作りたい

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子供たちのためだけの自治地区を作りたい

私がRe-Public Initiativeを通して実現したいことは、子供たちのための自治地区を作ることです。極論を言えば、これから生まれてくる子供たちのためだけの国を作りたい。そう思うようになったきっかけは、自分に子供が生まれたこと。社会を子供の視点で見るようになりました。
今の日本は、子供に優しくない都市計画であるとしか言いようがありません。信号の位置にしろ、標識や看板にしろ、鉄製の階段にしろ…。もっと子供たちに合ったサイズの病院や役所があってもいいと思うし、公園のあり方も見直すべきでしょう。20〜30代の女性が「ここで子供を生み育てたい」と思うような地区が、もっと都市の中で生まれるべきだと思います。

例えば特区を作り、中高生を中心に行政をさせてみるというのも思いきった手段です。課外授業の一環にしたり、ボーイスカウトのような青少年団体で行ったりと方法はいろいろあるでしょう。公共の空間とは何なのかを考えさせる、良い機会になるかと思います。そういう意識を持たせることが大事。

私は子供たちに「0からものを考えること」をもっと積極的にさせていくことが大切だと思っています。固定概念にいっさい捕われず、また定概概念をどれだけ捨てて、ものを生み出すことができるか。公共の空間とは何なのかを考えることも同様だと思うのです。子供たちの発想で0から街を考えると、どんな形になり、どういう姿を理想とするのか。これは非常に興味深い。

待機児童の問題も非常に深刻です。私は真剣に、どこかに土地を借りて保育園を建てて運営しようとさえ思いました。しかしあまりにも保育園の認可を得るための条件が厳しいことに辟易しました。これでは保育園の数が増えないのも当然です。何か子供たちの役に立つことをしたい。Re-Public Initiativeで、街づくりの観点からそれに挑みたいと思っています。

Re-Public Initiative インタビュー記事より