デザイン思考と逆張り教育がもたらす創造性の新たな可能性 芸術教育の新たな地平を探求する動きが、日本の高等教育界に静かな変革をもたらしつつある。長年にわたり京都芸術大学で教育・研究に携わってきた身としては、大学での役職を一 […]
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2025年2月訪日外客数分析:爆増するインバウンド、その裏で置き去りにされる「観光の質」問題
2月:3,258,100人、2月として初めて300万人を突破 日本政府観光局発表→ https://www.jnto.go.jp/news/press/20250319_monthly.html 初の300万人突破の喜び […]
Z世代の旅行離れを逆転させた「マイクロツーリズム」の可能性
コロナ禍を経て、旅行産業は大きな転換期を迎えています。特に若年層のZ世代の「旅行離れ」が叫ばれる中、注目を集めているのが「マイクロツーリズム」という新たな観光形態です。半径50km以内の近場を深掘りする旅のスタイルが、な […]
シェアリングエコノミーの究極形 – 人類の体験共有による新たな観光パラダイム
序章:パラダイムシフトの予兆から ある日、自動車業界大手メーカーから興味深い相談を受けた。「自動車が将来必要なくなった場合の、私たちの未来を考えたい」という、一見すると自己否定的にも思える探究だった。しかし、この問いかけ […]
地方創生と観光の本質 – インフラ整備が変える日本の未来
明けましておめでとうございます、2025年も引き続きよろしくお願いいたします。少し正月太り気味で、すっかり執筆もサボってましたので、今回一気に吐き出したいと思います。 第一部:観光の本質と現代的意義 第一章:観光の本質を […]
気候変動時代における食文化と産業の変容:パーソナルストーリーから見る未来への展望(3/3)
第三部:未来への適応戦略と提言 科学的知見に基づく中長期戦略 国立環境研究所の気候変動予測によると、21世紀末までに日本の年平均気温は更に上昇する可能性が高い。この予測を踏まえ、以下の戦略的対応が必要となる。 産地間連携 […]
気候変動時代における食文化と産業の変容:パーソナルストーリーから見る未来への展望(2/3)
第二部:日本における特産品分布の変容 日本の農業における構造的変化 農林水産省の調査によると、日本の年間平均気温は過去100年で約1.28℃上昇している。この変化は、作物の栽培適地を大きく変化させている。北海道農業研究セ […]
気候変動時代における食文化と産業の変容:パーソナルストーリーから見る未来への展望(1/3)
プロローグ:北の大地が語る変化の予兆 2024年、私は北海道岩見沢市の宝水ワイナリーの株主となった。この決断の背景には、日本の食文化と気候変動に関する深い問題意識があった。かつて、ワイン用ブドウの栽培は北海道には適さない […]
教育立国4.0 ―地方と観光で描く大学のニューフロンティア (4/4)
第4章:新たな地平を拓く ―寺院を活用した教育改革がもたらす多元的価値― 静寂の中に響く風鈴の音。早朝の講堂に差し込む陽光。デジタル機器の光が古の襖に映り込む様子。寺院を活用した教育改革は、既に具体的な成果の萌芽を見せ始 […]
教育立国4.0 ―地方と観光で描く大学のニューフロンティア (3/4)
第3章:変革の種を蒔く ―実現に向けた具体的施策― 大きな夢を語ることは容易い。しかし、その夢を現実へと育てていくためには、確かな土壌づくりと丹念な手入れが必要となる。さらに重要なのは、その土壌となる「場所」である。本章 […]